![吉田史子・辛 遊理「月を標に」](https://cyg-morioka.com/wp2021/wp-content/uploads/2024/12/IMG_8751.jpeg)
歌集『ゆふやみを漕ぐ』刊行記念
吉田史子・辛 遊理「月を標に」
2025.1.3ー1.13
「月を標(しるべ)に」 に寄せて
子どもたちが保育園に行っているころ、迎えにいく時間は暗くなっているのが普通だった。「お月さんが出てるね」「今日はまん丸だね」「きれいだね」などと話をしながら帰ったものだった。
暮らしの中でいつも身近な話題になりながら決して手のとどかないもの、それは月や星だった。晴れた夜空を見上げると「あれは〇〇座、その右に見えるのが……」と、星座の説明や月の美しさを語り出す人がいなくなって二年半がたつ。
その時間の中で私は今まで詠んできた短歌を振り返り、多く人の手を借りて1冊の歌集にまとめた。歌集『ゆふやみを漕ぐ』である。
娘は母の短歌を読み、そこから生まれたイメージをもとに絵を描いた。ほとんどが初めて目にする母の歌に娘は何を思ったのだろうか。気に入ったという歌のなかから本展のタイトルをつけてくれた。
何を標にして歩いていくのか、この展示で見えてくるものがあるかもしれない。
寂しさに耐へかねて木の歩き出す冬の夜あらん月を標(しるべ)に
吉田 史子
歌集『ゆふやみを漕ぐ』刊行記念
吉田史子・辛 遊理「月を標に」
会場
Plate
(〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ B1F Cyg art gallery内)
日時
2025年1月3日(金) – 1月13日(月祝)
11:00-18:00
※1月8日(水)・9日(木)は休廊
入場料
無料
作家プロフィール
吉田史子(よしだふみこ)
コスモス短歌会会員 灯船の会同人
2022年『闇の濃度』阿部夏希、岩渕俊彦との合作歌集 制作
2024年歌集『ゆふやみを漕ぐ』柊書房 刊行
辛 遊理(かのとゆり)
日常や過去の記録/記憶などから断片的にイメージを抽出し絵画や立体物を用いてかたちに起こしている。1991年盛岡市出身。2016年東北芸術工科大学 大学院 洋画領域 修了。現在 埼玉在住。近年の展示に、2020年 二人展「おはようおやすみなさい」toast (盛岡)、2021年 個展「抽象化する記憶」Cyg art gallery /喫茶carta (盛岡) 2023年 個展 「、あるいは夢のなか/父の手」twililight(東京) 、個展 「、あるいは夢のなか/父の手」巡回展BOOKNERD(盛岡) など。その他にohaoyaとしても活動している。
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