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小野ハナ

ぼくと魚

盛岡市出身のアニメーション作家、小野ハナのCygでは2回目となる展覧会を開催します。今回はドローイング作品を中心とした展覧会です。小野は、『作画の時にその人の視野が憑依するような感覚がある。自分ではない誰かになるとき、なる前の「ただの自分」があぶり出されてくる。自分がどこに在るのかということを、誰かにじっと見つめられているように感じる』と語ります。ドローイングと言葉から様々な人物像を描き、鑑賞者と見つめ合います。

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私が物語アニメーションを作る時に心に浮かんでいるのは、その世界を生きるキャラクターのことではなく、また特定の知人でもなく、そのキャラクターが象徴になる、この世界のどこかにいるたくさんの人たちのことだ。

作画の時は、自分が注視したいと思った人物に自分の身体感覚をリンクさせ、その人の視野が憑依するような感覚がある。自分ではない誰かになるとき、なる前の「ただの自分」はどこに在るのかがあぶり出されてくる。アニメーションを描く時にはいつもそこを問われている気がする。画一的な技術で作画をしないと自分に制限を設けるとき、自分の身体感覚、表情、心が、どこに在るのかということを、誰かにじっと見つめられているように感じる。

ところで、日記を書いたことのある人なら、書く時、とある語り部を想定して語りだすような感覚に覚えはないだろうか。独白とは、自分自身に言い聞かせることとは少し違い、また誰かに教えるためでもなく、空気に向かって己を表明する役割を持った何者かが働いてはいないか。彼は、誰にそうさせられているのだろうか。

今回は、その鑑賞者の正体を、とある人たちの日記から手繰ってみたいのだ。

展覧会に寄せて 小野ハナの言葉


日時 2019.4.13(土)‒5.12(日)
11:00–19:00/水曜定休
会場 Cyg art gallery
入場 無料
作家プロフィール 小野ハナ(おの・はな)
1986年盛岡市生まれ。2009年岩手大学教育学部卒業。2014年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。フリーランスとしてクライアントワークを請け負 いながら、インディペンデント作品の制作を続ける。2017年UchuPeople合同会社設立。神奈川県横浜市在住。

[主な受賞・上映歴]
2014年「Ottawa International Animation Festival 2014 Walt DisneyAward for Best Graduation Animation Honourable Mentions」(カナダ・オタワ)
2015年「第69回毎日映画コンクール」大藤信郎賞(毎日新聞社)
2016年「第8回恵比寿映像祭」(東京・恵比寿)、「10th Anniversary JAPANCUTS Festival of New Japanese Film」(米国・NY)
2016年「第16回 広島国際アニメーションフェスティバル」(広島・広島)
2016年「第3回新千歳空港国際アニメーション映画祭 日本コンペティション」(北海道・千歳)
2018年「Linkage ShortFilm Festival 2018」 リンケージフィルムフェスティバル賞