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これからの予定一覧



大槌秀樹
分断と祈り


山形在住の美術家 大槌秀樹のCygでは2度目となる展覧会を開催します。大槌は近年、神格化をテーマに消滅集落や廃村へ介入した作品制作を行っています。本展覧会では2020年の現状を踏まえながら、分断された廃道において古代オリンピック競技をモチーフとした映像・写真を中心に新作を発表します。

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2020年4月現在。世界規模の新型コロナウイルスにより、多くのフィジカルな分断が様々な場所で余儀なくされている。その対策に追われる中、日本では東京オリンピックの開催を延期させ、資本や利権が先行する様が見え隠れし、人のありようと自然(ウイルスも)の驚異との差異もまた折り合いのつかない状況が続いている。東日本大震災も然り、自然と目に見えぬ原子の問題もいまだ未解決である。
2019年。宮城県石巻市で偶然発見した廃道。その道は、新たな道の開発によりバラバラに分断されていた。分断された道は基が同じ道とは思えないほど、それぞれに違う様子を見せ、自然と人工物の未分化状態にあった。それは過去になっていくさまではなく、分断されたモノと自然との未来のありようにも思えた。かつて、古代オリンピックは神々(自然)に捧げる祭典であり、戦争・疫病という困難から神託を行なったところから始まったとある。近代から現代のオリンピックとはおおよそ違う。
現在の分断と廃道、かつての競技と祈り、近代の終わりと未来。
今、僕ができる事を行なう。

展覧会に寄せて・大槌秀樹の言葉



日時 2020年7月11日(土)-7月26日(日)
11:00-19:00/水曜定休
※来場予約制/下記をご確認ください
会場 実会場:Cyg art gallery
ライブサイト:会期中は特別企画として、ライブサイトを開催。実会場とは少し違った形で作品をご覧いただけます。
大槌秀樹 分断と祈り ライブサイト
入場 無料/来場予約制
注意事項をお読みの上、下記よりご予約ください。
作家プロフィール 大槌秀樹
[略歴]
1981年千葉県生まれ。東北芸術工科大学大学院修士課程実験芸術領域修了。山形を拠点に活動。空洞化した中心市街地や、東北に存在する消滅集落、廃村、鉱山を舞台に、その変化せざるを得なかった、環境や自然に介入した行為を記録。行為から生まれる事象を映像や写真、パフォーマンスなどで表現している。近年では《神格化》をテーマに、自然と共に生きる術を神々と共に生きる事と捉え、制作を行っている。
https://www.zuchimekko.com

[主な展覧会]
2020年「MOLE COLLECTION 2020」Cyg art gallery(盛岡)
2019年「Reborn-Art Festival 2019」石巻市市街地エリア(宮城)
2019年「第22回 岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)
2018年「神々の撮影」Cyg art gallery(盛岡)
2018年 山形ビエンナーレ2018「現代山形考」東北芸術工科大学本館7階ギャラリー(山形)
2018年「帰ってきた MOLE GALLERY」GALVANIZE gallery(宮城)
[今後の展覧会予定]
「札幌国際芸術祭2020(SIAF2020)」参加 2020年12月19日(土)-2021年2月14日(日)

写真提供 川崎市岡本太郎美術館
ご来場予約 来場ご予約フォーム、またはお電話にてご予約を承っております。
ご来場の直前でも構いませんので、上記いずれかの方法でのご予約をお願いいたします。
来場ご予約フォーム
●電話の場合 019-681-8089(Cyg art gallery)

・1枠20分につき、4名さままでご入場いただけます。
・長い時間での鑑賞をご希望の方は、連続した2枠をご予約ください。
・ショップスペースも併せてご利用いただけます。

お願い
1.大変心苦しくはありますが、感染拡大防止の観点から、以下に当てはまる方はご来場をお控えいただきますようお願いいたします。
・体調に変化を感じられている方
・特定警戒都道府県に指定されていた地域にお住まいの方
・都道府県をまたぐ移動の自粛を要請している地域にお住まいの方
今回ご来場が叶わなかったお客さまにもお楽しみいただけますよう、オンラインでの企画を検討しております。
2.ご来場の際は、手指の消毒とマスクの着用のご協力をお願いいたします。

ギャラリー内における感染予防対策
・手指消毒液の設置
・全スタッフのマスク着用
・店内の定期的な換気・消毒

大槌秀樹 分断と祈り ライブサイト
会期中は特別企画として、ライブサイトを開催。実会場とは少し違った形で作品をご覧いただけます。

大槌秀樹 分断と祈り ライブサイト