内在するもの ー常設展ー
出町隼人、増子博子、森田梢
2023.1.14ー2.8
概要
このたび Cyg art gallery では、取扱い作家のなかから出町隼人、増子博子、森田梢をご紹介します。
出町隼人は、青森県出身、岩手県在住の美術家です。岩手大学教育学部特設美術科で銅版画を学び、版による表現を続けながら、近年では立体作品やインスタレーションを精力的に発表しています。Cygでは、2014年に「エクサントリシテ」、2019年に「幻型」と2回の個展を開催。「幻型」では、集合的無意識(心理学者のユングが提唱した、個人を超え同じ民族や人類に共通して伝えられている無意識)に着目し、無意識が向かう先を問うインスタレーションを発表しました。
増子博子は、宮城県出身で福島県・山形県・岩手県にも居住したことがある美術家です。宮城教育大学大学院にて銅版画を学んだのち、ペン画に移行。居住した各地の風土や伝承に刺激を受けながら、立体や映像など多様な表現方法を取り入れ制作しています。Cygでは2014年「ウロボロスと花かむり」、2016年「如何ともし難い壁」、2020年「よくよく、沃野」と3回の個展を開催。2013年から《側(カワ)の器》と名付けた日々のドローイングの制作を通して「言葉にならないイメージとは何か」をテーマに思考を続けています。
森田梢は、福島県出身、在住のペインターです。東北芸術工科大学で油彩を学び、近年は⼈間の営みや精神性などに関⼼を寄せ、紙にペンやマーカーで描画したり、コラージュを用いた作品やZINEを制作しています。Cygでは、2013年に「Sup Rain」、2015年に「ZINEとその周辺」を開催し、2018年の「私はあなたの絵」では「⾃分を認めること」をテーマにドローイングやタブローを発表しました。
アプローチは違えど、出町は無意識、増子は頭の中のイメージ、森田は自己肯定など、いずれの作家も人に「内在するもの」が共通項と言えそうです。わたしたちの内側にはなにが存在しているのでしょうか?ぜひ、作品を通して作家の思考に触れてください。
内在するもの ー常設展ー
出町隼人、増子博子、森田梢
会場
Cyg art gallery
(〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ B1F)
日時
2023年1月14日(土)ー2月8日(水)
10:00–19:00
休業日:1月24日(火)
入場
無料
出品作家
出町隼人/DEMACHI Hayato
[略歴]
1978 | 青森県青森市生まれ |
2002 | 岩手大学大学院教育学研究科美術教育専修修了 |
[主な展覧会]
2004 | 「METAMORFOSI NEL TEMPO」ART POINT BLACK(イタリア、フィレンツェ) |
2005 | 「生成‐generation‐」ギャラリー ラヴィ(盛岡) 「into the sky」ギャラリー彩園子(盛岡) |
2006 | 「磁気状況」ギャラリー彩園子(盛岡) 「いわての現代美術と出会う、夏。」石神の丘美術館(岩手町) 「出町隼人−Etching works−」ギャラリー彩園子(盛岡) |
2008 | 「出町隼人 EXHIBITION」ギャラリー彩園子(盛岡) |
2009 | 「ウラジオストク・ビエンナーレ」ギャラリー アルテタージュ(ロシア、ウラジオストク) 「N2スタジオライブ18高橋大助・出町隼人二人展 辺境のサンタクロース」YELLOW PLANT GALLERY(雫石) |
2010 | 「prints日本人の感性」旧石井県令邸(盛岡) |
2011 | 「センダイモリオカアート」宮城県立美術館(仙台) |
2014 | 「エクサントリシテ」Cyg art gallery(盛岡) |
2016 | 「種種葉葉(しゅしゅようよう)」国際芸術センター青森(青森) |
2019 | 「lightning and priest」SATO(平泉) 「幻型」Cyg art gallery(盛岡) |
2021 | 「ひろがる つつむ」ギャラリー彩園子Ⅱ(盛岡) |
2022 | 「IMAをうつす7人 —岩手の現代美術家たち—」岩手県立美術館(盛岡) |
増子博子/MASUKO Hiroko
[略歴]
1982 | 宮城県生まれ |
2008 | 宮城教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了 |
[個展]
2007 | 「アーティストシェアvol.3 選抜賞受賞者個展」re:bridge edit(仙台) 「宮城教育大学推薦展」中本誠司現代美術館(仙台) 「トーキョーワンダーウオール賞受賞者個展」東京都庁(東京) |
2008 | 「木と人」 Gallery Jin(東京) |
2009 | 「bonsai」六本木ヒルズ アート&デザインストア A+D(東京) 「盆栽剣伝説」Gallery Jin projects(東京) 「森美術館スタッフカフェプロジェクト」(東京) 「行為の庭」トーキョーワンダーサイト本郷(東京) |
2011 | 「Bonsai sapiens」 Gallery Jin projects(東京) |
2012 | 「新しい街より」Gallery Jin Projects(東京) |
2013 | 「Artifact」Sans quoi(岡山) 「Bonsai extension」ICN gallery(London) 「ウロボロスと花かむり」 Cyg art gallery(盛岡) |
2014 | 「bonsai hop」Sake no hana(London) |
2015 | 「N.E.blood vol.54 増子博子展」リアスアーク美術館(気仙沼) 「増子博子展」maze(London) |
2016 | 「如何ともし難い壁」 Cyg art gallery(盛岡) |
2017 | 「盆栽肌」Gallery Jin Projects(東京) 「側の器」ヨロコビto gallery(東京) |
2018 | 「よくよく、沃野」日本橋三越本店本館6Fアートスポット(東京) |
2019 | 「積層をぬって」Gallery MoMo ryogoku(東京) 「つちかう人々」studio(大阪) |
2020 | 「松のことは松に習え」Gallery MoMo roppongi(東京) 「よくよく、沃野」Cyg art gallery(盛岡) |
2022 | 「中洲的な人・くまにんげんになって」Gallery MoMo roppongi(東京) |
[グループ展]
2007 | 「ひとつぼ展」ガーディアンガーデン(東京) 「版画みやぎ」せんだいメディアテーク(仙台) 「トーキョーワンダーウォール2007」東京都現代美術館(東京) 「アミューズアートジャムin京都」京都文化博物館(京都) 「お茶にしませんか?」ガーディアンガーデン(東京) |
2008 | 「SECRET AUCTION @ KANDADA」project space KANDADA(東京) 「しつらい/2008」 Gallery Jin projects(東京) 「 @hitotsubo」 ガーディアンガーデン(東京) |
2009 | 「The Broom展 」 art jam contemporary(東京) 「Girl’s Zone 05 」 art jam contemporary(東京) 「版画みやぎ2009」せんだいメディアテーク,仙台 「101TOKYO Contemporary」(東京) 「ART OSAKA 」(大阪) |
2010 | 「Toyota Art Competition ― とよた美術展」豊田市美術館(豊田) 「群馬青年ビエンナーレ 2010」群馬県立近代美術館(高崎) 「シークレットオークションpart.1」3331Arts Chiyoda (東京) 「winter session」Gallery Jin Projects(東京) 「PLUS Contemporary Art Fair」(東京) |
2011 | 「土澤盆栽」アート@つちざわ(花巻) 「ゲンビどこでも企画公募2011,広島市現代美術館(広島) |
2012 | 「3331×WAWA project」アートフェア東京(東京) 「HongKong contemporary」(香港) 「ART KYOTO 2012」(京都) |
2013 | 「夏Cyg」Cyg art gallery (盛岡) 「アートフェスタいわて」岩手県立美術館(盛岡) 「倉敷からの風」(岡山) |
2014 | 「冬Cyg」Cyg art gallery (盛岡) 「アート@つちざわ」(花巻) 「シグセレクト」Cyg art gallery(盛岡) 「Duet series vol.1 増子博子・桝本佳子」、Gallery Jin projects(東京) 「3331 Art Fair ‒Various Collectors’ Prizes‒ 3331 arts chiyoda」(東京) 「倉敷からの風 2014」(倉敷) |
2015 | 「細密アート展」新宿伊勢丹本店五階(東京) 「倉敷からの風 2015」(倉敷) 「1462days」 河北新報ビル5F(東京) |
2016 | “Hyper Japanesque” (a part of ”SUPER JAPAN – Japanese Festival of Arts” 13 May – 22 2016)/Esplanade in Singapore |
2017 | 「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2017 」Cyg (盛岡) 「ラストラン_01 」Gallery Jin projects(東京) |
2018 | VOCA展、上野の森美術館(東京) 「草木花実は10人10色展」ヨロコビto gallery(東京) |
2020 | 「あわいをたどる旅」秋田県立美術館(秋田) 山形ビエンナーレ(山形) 「Paper works」Gallery MoMo roppongi(東京) |
2021 | 「常設展 Drawings and Prints」Cyg art gallery(盛岡) |
2022 | 「移し/移り 熊景をたどる」Cyg art gallery(盛岡) 「地つづきの輪郭」セゾン現代美術館(軽井沢) 「日常をととのえる」はじまりの美術館(猪苗代) 「IMAをうつす7人 —岩手の現代美術家たち—」岩手県立美術館(盛岡) |
森田梢/MORITA Kozue
[略歴]
1986 | 福島県⽣まれ |
2010 | 東北芸術⼯科⼤学芸術学部美術科洋画コース卒業 |
[主な個展]
2013 | 「線と色の絵」Holon gallery (仙台) 「Sup Rain」Cyg art gallery(盛岡) |
2015 | 「ZINE とその周辺」Cyg art gallery(盛岡) |
2018 | 「私はあなたの絵」Cyg art gallery(盛岡) |
[主なグループ展]
2011 | 「カルチベイト#9」CULTIVATE (東京) 「Issue Immediate」 (スイス) 「いしのまきの大きな川から」川べりの散歩道 (石巻) |
2012 | 「ZINE STOP tohoku 」Cyg art gallery(盛岡) 「ABOUT BOOKS INDEPENDANT BOOK MARKET」 (韓国) |
2014 | 「佐々木ありす 佐藤かな 森田梢の3人展」Gallery TURNAROUND (仙台) 「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2014 」Cyg art gallery(盛岡) 「シグセレクト」Cyg art gallery (盛岡) |
2015 | 「1462days アートするジャーナリズム」河北ビル(東京) 「ほくほく東北 −アートでつなぐ、対話が芽吹く」はじまりの美術館(猪苗代) |
[自費出版]
2011 | 『Empty omeme』 |
2014 | 『驚き⾬』 |
2015 | 『3』 |
2017 | 『Pop & Relax+Romantic』 |
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