Cyg art gallery | 東北の作家に焦点を当てた企画展ギャラリー

東北の作家に焦点を当てた企画ギャラリー&ショップ

Drift

福田美里

Drift

2023.10.28ー11.21

概要


宮城県出身在住のペインター・福田美里の個展を開催します。Cyg art galleryでは2020年以来2度目の展覧会となります。
福田は、人の記憶や思いが立ち現れるような日常の場面を描くペインターです。特に、自身と年齢や立場が近い若者の心の揺らぎを捉えた作品は、鑑賞者の記憶とも重なり共感を呼びます。
今回の展覧会のタイトルである「Drift」には、漂流や漂うという意味があります。確かな居場所がないように思えたり、時には大きな流れには身を任せなければならなかったり、それぞれの事情を抱えて社会に生きる一人一人へのエールのような作品群となります。ぜひ、会場でご高覧ください。

展覧会に寄せて・福田美里の言葉


背中に翼があって、どこまでも行けて何でもできると
思っていたあの時の全能感はどこへ行ってしまったのだろう。

今の私は、まるで水の中にいるみたい。
大人を上手にこなせない私。
ふとした瞬間に溺れそうになるから、
ただただ必死に手足を動かしている。

どうして私は水の中にいるの?
私がそうしたかったから?
それとも…
そうせざるを得なかったから?

今となってはもう、思い出せない。

水の中へ飛び込んだオフィーリアと、それから
ヴァージニア・ウルフのことを想像する。
あなた達はどうして水の中へ?

2022年の夏、シャンタル・アケルマンの特集上映を見るためにチネ・ラヴィータに篭りました。銀幕の向こうで、砂糖を食べ、ヒッチハイクをする女、ヨーロッパの各都市を電車で旅する女、名も無い家事をこなし続ける女…。

スクリーンの中で彷徨い漂流を続ける彼女たちは、私と重なっていくような気がしました。彼女の孤独と私の孤独が交わる瞬間は、不思議とさみしくないんです。
私も、そういう絵が描きたい。ままならない私を描くことで、ひとりだけどひとりじゃなくする。

福田美里

Drift

会場

Cyg art gallery
(〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ B1F)

日時

2023年10月28日(土)─11月21日(火)
10:00-18:00

[水曜日・木曜日 定休]

※営業時間・休業日の最新情報は Cyg art gallery ウェブサイト・SNSにてご確認ください。

作家在廊日

10月28日(土) 12時−16時(予定)

11月21日(火) 12時−16時(予定)

※休憩などで不在の時間帯もございます。

入場料

無料

作家プロフィール

福田 美里 Misato Fukuda

1994年宮城県出身。
2017年東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業。
宮城県を拠点に制作活動を行う。

 

[主な個展]

2022 “I will bring my heartbroken” (仙台 PARCO内 ii!!ギャラリー)

2022 “Kaleidoscope” (石巻 まちの本棚)

2020 “tiny lights” (盛岡 Cyg art gallery、booknerd)

2019 “Reflector” (塩釜、東京 ビルドフルーガス、ゆう画廊 )

 

[主なグループ展]

2023 “flotsam zines tour 2023​​​​​​​” (東京、仙台、名古屋、金沢、京都、神戸、大阪)

2023 “メルヘンショップ 4Fの街​​​​​​​” (石巻 THE ROOMERS’ GARDEN)

2023 “チューリップのある風景” (石巻 setsu)

2022 “ZINE +” (石巻 mado-beya)

2021 “Cygnus parade” (盛岡 Cyg art gallery)

2021 “little garden” (気仙沼 うつわと喫茶nagame)

2020 “まちとアート ハレの養生 山形ビエンナーレ2020” (山形 土井ビル)

2019 “between room” (石巻 まちの本棚)

2019 “ひじおりの灯” (肘折 肘折温泉)

 

[ワークショップ]

2023 “創作プログラム「音の風景~心象表現を楽しもう~」” (福島 福島県立美術館)

2022 “アートミーツクッキー” (福島 福島県立美術館)

2021 “風景をからだでなぞる、とらえるworkshop” (松島 le Roman)

 

[出版]

2021『光に手をかざして』(私家版)

作家ウェブサイト

過去作品画像

《amour》2021
《her》2022
《Kaleidoscope》2022
《Spring Cannot Be Canselled》2023
《ノウゼンカズラの咲く公園》2020
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ギャラリー内における感染予防対策

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