Cyg art gallery | 東北の作家に焦点を当てた企画展ギャラリー

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対岸の実り

浅野友理子

対岸の実り

2024.3.16ー4.9

概要


宮城県出身在住の画家・浅野友理子の岩手県では初となる個展を開催いたします。
浅野は、食文化や植物の利用について訪ね歩きながら、出会った人々とのやりとりや自身の体験をなぞり、その土地で受け継がれてきたものを記録するように作品を描いてきました。日本画と油彩の混合技法によって描かれる圧巻の作品群は、植物や食文化への強い関心と視座が感じられ、生命の循環や受け継がれる文化を讃えています。

本展では、岩手県で古くから愛されてきた胡桃の取材をもとに描いた新作を発表するほか、代表的な近作を展示いたします。ぜひ会場でご覧ください。

展覧会に寄せて・浅野友理子の言葉


昨年の秋の岩手。胡桃拾いに同行する道中、川沿いにはいくつもの木々が植えられていました。
大木の下、足の裏で地面をなぞりながら、ごろごろとした感触を頼りに胡桃のかたまりを探りあてます。

昔から貴重な食料源だった胡桃は、いまもこの土地の食文化に欠かせないものとして人々に愛されています。
内陸や山間地域だけではなく、沿岸部の地域でも食されるという胡桃。
川辺で落ちた胡桃はきれいに土を落としながら、遠い海岸に流れ着くこともあります。
海沿いの浜辺を歩くと落ちている殻をみて、どこからやってきたのかと想像を巡らせます。

植物をきっかけに、様々な土地を往来する中で作品は生まれていきます。
これまで訪れた土地での出会いは、絵を描きながら生きている自身の生活へと溶け込み、それは少しずつ日常を豊かにしてくれるものへと変化してきました。
今回の展示では岩手で出会った胡桃をテーマに描いた新作のほか、受け継がれる植物の種にまつわる作品群を展示します。
描かれた植物を通して、土地の記憶に触れていただければ幸いです。

浅野友理子

対岸の実り

会場

Cyg art gallery
(〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ B1F)

日時

2024年3月16日(土)─4月9日(火)
10:00-18:00

[水曜日・木曜日 定休]

※営業時間・休業日の最新情報は Cyg art gallery ウェブサイト・SNSにてご確認ください。

作家在廊予定

3月16日(土) 10:00〜15:00頃

※休憩などで不在の時間帯もございます。

入場料

無料

作家プロフィール

浅野友理子/ASANO Yuriko

1990年 宮城県生まれ
2015年 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程修了

 

■主な個展

2023年
「種の温床」SNOW Contemporary、東京
「つづり思考」風の沢ミュージアム、宮城

2022年
「草木往来」長門屋ひなた蔵、山形
「脈脈」ツォモリリ文庫、東京

2021年
「綯い交ぜ」ビルドスペース、宮城

2018年
「山のくちあけ」馬喰町ART+EAT、東京

2014年
「トチを食べる」アートルームEnoma、宮城

 

■主なグループ展

2023年
「土とともに 美術にみる〈農〉の世界 ―ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで―」茨城県近代美術館、茨城

2022年
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022」、山形

2021年
「ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代、福島
「エマージング・アーティスト展」銀座蔦屋書店、東京
「現れの形象」ARTDYNE、東京
「第8回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館、東京

2019年
「青森EARTH2019 いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」青森県立美術館、青森
「たべもの、いきるための」もうひとつの美術館、栃木

2016年
「若手アーティスト支援プログラムVoyage」塩竃市杉村惇美術館、宮城
「たべるとくらす」はじまりの美術館、福島
 

2013-2018年、2021-2022年
「灯篭絵展示会ひじおりの灯」肘折温泉街、山形

 

■受賞
2020「VOCA展2020 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」大原美術館賞受賞

作家公式サイト

展示予定作品

《対岸の棗》2023年
《庭の種》2023年
《藍つづり》2023年
《胡桃の木》2024年

協力(敬称略、順不同)

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