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ほつれを・まつる~リトルプレス『ありふれたくじら』2016-2018~

是恒さくら

ほつれを・まつる~リトルプレス『ありふれたくじら』2016-2018~

2018.10.13〜11.11

概要


仙台在住の美術家・是恒さくらの展覧会を開催します。是恒は国内外の鯨にまつわる話を訪ね集め、文章、刺繍作品を制作。それらを本の形にしたリトルプレス「ありふれたくじら」シリーズを発表してきました。時には人々の対立の原因にもなる鯨ですが、丁寧につづられた是恒の文章や刺繍は、鯨とかかわりながら暮らす人々の物語を遠く離れた誰かにまっすぐ優しく語り伝えます。本展覧会では原画刺繍を始め、最新作「ありふれたくじらVol.5」も発表します。

展覧会に寄せて・是恒さくらの言葉


北の海から南の海まで、季節のうつろいとともに移動する鯨。ある海辺の町では人が鯨を捕らえて食べる。また別の海辺では鯨は人の祖先として、あるいは神の使いとして、丁重にもてなされる。それぞれの土地のそれぞれの言葉で鯨は語られ、違う物語が紡がれる。

鯨とは何者なのだろう。そんな思いからここ数年、宮城県石巻市・牡鹿半島、気仙沼市・唐桑半島、和歌山県太地町、北海道網走市、米国アラスカ州の先住民の村ポイント・ホープといった、昔から捕鯨や鯨猟がおこなわれてきた土地、鯨にまつわる文化を持つ土地を訪れ、その土地に暮らす人たちから鯨との体験談や言い伝えられてきた物語を聞き集めている。

捕鯨船の元船長、鯨の解体士、鯨に捧げる歌の歌い手、鯨猟師の妻、鯨を祀り鯨食を忌む土地で育った人たち。捕鯨問題の対立が世界にもたらしたほころびを繕うように、さまざまな人たちから採話をすすめ、集めた鯨の物語を縫い合わせる。そして刺繍を添えた本を編んでいる。
ひとつの土地に、一冊の本をつくる。海を超えて土地と土地、物語と物語を結んでいけるように。

是恒さくら

ほつれを・まつる~リトルプレス『ありふれたくじら』2016-2018~

日時

2018年10月13日(土)-11月11日(日)
※11.11(日)13:45-15:30はイベント参加者のみの入場
11:00–19:00/無休

会場

Cyg art gallery

入場

無料

作家プロフィール

是恒さくら(これつね・さくら)
1986年広島県呉市生まれ。宮城県仙台市在住。
2010年米国アラスカ州立大学フェアバンクス校卒業(Bachelor of Fine Arts: Painting)、2017年東北芸術工科大学大学院デザイン工学専攻地域デザイン研究領域修了。2016年より継続的にリトルプレス『ありふれたくじら』を発行(Vol.1~Vol.4 既刊)。 

[主な個展]
2018年「story whaling」横川創苑(広島)
2018年「N.E.blood 21: Vol.67 是恒さくら展」リアス・アーク美術館(宮城)
2017年「沖語り-オキガタリ-」Open Letter(東京)
2013年「つみくさ」広島芸術センター(広島)
2010年 “Vanishing Points”アラスカ州立大学フェアバンクス校(米国・アラスカ州)

[主なグループ展]
2018年「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」東北芸術工科大学(山形)
2017年「新・今日の作家展2017 キオクのかたち/キロクのかたち」横浜市民ギャラリー(神奈川)

Event

トーク&朗読「ありふれたくじらの足跡」

10月に是恒がくじらにまつわる岩手県・宮城県の祭の取材を計画中です。その取材発表を中心としたトークと、ありふれたくじらの朗読を行います。

日時2018年11月11日(日)14:00-
※当日13:45-15:30はイベント参加者のみの入場となります
会場Cyg(展示会場)
参加費1,000円
定員20名/予約優先(電話・店頭・ウェブにて受付)

Special

六月の鹿 スペシャル焙煎珈琲豆の販売

珈琲店「六月の鹿」が展覧会に合わせて特別に焙煎したコーヒー豆をCygにて限定販売します。

日時2018年10月13日(土)-11月11日(日)
販売場所:Cyg ショップ内
店舗情報自家焙煎珈琲 六月の鹿
盛岡市内丸5-5/10:30-19:00(18:30L.O)/日・月曜定休 ※営業日時は変更となる場合があります

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ギャラリー内における感染予防対策

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