雲は透ける、ペーパーナプキンにあこがれて
2018.3.21〜3.26
概要
互いの世界を行き来して作り上げる言葉と身体
Cyg art galleryによる初の演劇総合プロデュース公演
展覧会に寄せて
工藤玲音から
村田青葉への手紙
雪に足跡や傘の先っぽで文字を書いたことありますか? 何を書いたのかもう覚えていないけれど、何か書いた後必ずそれをぐちゃぐちゃに上書きしたことだけ覚えています。どうせ消える文字を、どうして自分の手で消そうと思っちゃうんだろうね。雪といえば、わたしは氷柱を齧るのが好きです。でも、氷柱って土の味がするから、それって土を食べるのが好きってことになっちゃうのかな。どんぐりを拾ったり、つつじの蜜を吸ったり、硬めの松ぼっくりを蹴りながら帰ったりすることを、だんだん誰にもいえなくなってきたような気がして、そのひとりぼっちなきもちを救われようとして、こんなことばっかりしちゃうよ、青葉くん。
村田青葉から
工藤玲音への手紙
どうでもいい話をしてもいいかな。ばぁちゃん家の庭に三角にくぼんだ石があって、そのくぼみに水が溜まるんだけど、小さい頃の僕はそれを「さんかく池」って誰に言うわけでもないけど勝手に呼んでました。冬になるとその「さんかく池」は凍ってしまうんだけど、僕はその中に、松の葉とか、BB弾とか、名前も知らない赤い実とか、水に映った幼い頃の僕とかを閉じ込めていました。玲音ちゃんの言葉は暖かくて、「さんかく池」の氷なんか簡単に溶かしてしまうくらいに暖かくて、だからそこに閉じ込めておいたたくさんのものがぶわーっととけて外に出てきてしまうんだ。
雲は透ける、ペーパーナプキンにあこがれて
日時
2018年
3月21日(水・祝) ①14:00 ②19:00
3月22日(木) ③20:00
3月23日(金) ④20:00
3月24日(土) ⑤11:00 ⑥15:00 ⑦20:00
3月25日(日) ⑧11:00 ⑨15:00
3月26日(月) ⑩20:00
全10回公演/各回40席限定/開場30分前
会場
Cyg art gallery
チケット
【前売券】
一般 2,000円/学生 1,500円
当日は前売料金の500円増しとなります。
※満席の場合は当日券がお出しできない場合がございます。
プレイガイド:シグアートギャラリー/カワトク/いわてアートサポートセンター風のスタジオ
【リピーター割】
2回目以降は半券をお持ちいただくと前売料金より200円割引となります。
【特典付き先行チケット】
Cyg店頭にて販売中
※数量限定/チケットご予約フォームからのお申込みには特典は付きません。
【チケットのご予約】
特設チケットご予約フォーム(受付は終了しました)
プロフィール
村田 青葉 作・演出
むらたあおば/1994年仙台市出身。岩手大学院在学。大学入学と同時に劇団かっぱへ入団し演劇活動をスタート。「第1回とうほく学生演劇祭」において審査員特別賞受賞。劇団かっぱ引退後、演劇ユニットせのびを旗揚げ、以降全作品の脚本・演出を務める。旗揚げ公演「なくなりはしないで」で第14回盛岡市民演劇賞創作戯曲部門受賞。同作品での仙台公演も成功させる。
工藤 玲音 ことば
くどうれいん/1994年盛岡市出身。2014年俳句結社樹氷新人賞受賞、同人となる。東北大学短歌会入会。2015年ずんだ句会(東北大学俳句会)入会。さだまさし作曲の震災復興ソング「ふるさとの風」作詞。NHK「俳句王国がゆく」NHKしこく8「俳句チャンピオン決定戦」出演。第六回全国高校生短歌大会優勝。第七回岩手日報随筆賞最年少で受賞。2017年、光文社文庫より発刊の「ショートショートの宝箱」に「冬のメリーゴーランド」執筆。自費出版本「わたしを空腹にしないほうがいい」発刊。
山手 清加 振付
やまてしずか/1989年盛岡市出身。3歳でダンスをはじめる。獣医師免許取得後、フランス・トゥールーズの国立振付開発センターにて2年間コンテンポラリーダンスの研修を受ける。2015年より自身の変化の過程を形に残すシリーズ企画「にんげん博物館」を発表。
坂田 雄平 ドラマトゥルク
さかたゆうへい/1980年盛岡市出身。舞台芸術に関する企画のプロデューサー、ドラマトゥルクとして活動。宮古市民文化会館プロデューサー、スタヂオタンガプロジェクトデザイナー。(一財)地域創造「公共ホール現代ダンス活性化事業」コーディネーター等を務める。
篠田 来翔
しのだらいか/1997年盛岡市出身。矢巾町民劇場を経て、盛岡中央高校演劇部では演出・役者として活動。演劇ユニットせのび所属。盛岡大学落語研究会では岩亭来庵の名で落語家としても活動。
赤澤 帆乃香
あかさわほのか/1997年八戸市出身。青森県立八戸東高校表現科卒。岩手県立大学劇団ちゃねる所属。2017年、シグで行われた片目で立体視「心理的瑕疵物件ブルース」に客演。
山村 佑理
やまむらゆうり/1992年東京都出身。10歳でジャグリングを始め、15歳よりプロとして活動。国内に加え、アメリカ・ロシア・シンガポール・フランス等海外でも公演を多数経験。2014-2016年、フランスの名門サーカス学校Le Lidoに日本人として初めて就学。2017年拠点を盛岡に移す。盛岡雑伎の会代表。
中村 真生
なかむらまお/1980年盛岡市出身。岩手大学在学中は劇団かっぱにて主に劇作・演出を担う。2005年、自身が主宰するユニット・モカロンを立ち上げ、詩を踊る作品を発表。2007年より俳優として劇団・青年団に所属。近年の出演作は、小中学生に向けて上演を重ねる「銀河鉄道の夜」、仏人演出家Philippe Quesneと制作した「Anamorphosisアナモルフォーシス」(欧州7ヶ国14都市で上演)など。
スタッフ
舞台監督/ 榊原明徳(現代時報)
舞監補/ 伊藤栞・臼木彩花(現代時報)
舞台美術/ homesickdesign
演出部/ 角舘信哉(劇団ちゃねる)・髙橋響子(演劇ユニットせのび)
音響/ 福原健一(hachidori)・今泉有雅(劇団かっぱ)
照明/ 古舘仁志(劇団かっぱ)
衣装/ 河村睦(劇団ゼミナール)
宣伝美術/ homesickdesign・伊藤隆宗・外山賢一(manifesto hair)・rasiku
企画制作/ 八木絵里(劇団ゼミナール)
制作補/ 藤原慶(演劇ユニットせのび)
総合プロデュース/ Cyg art gallery
協力/ レトル・工藤雅弘(Fantasista?ish.)
アフタートークイベント
「雲は透ける、ペーパーナプキンにあこがれて」はどのように生まれ、考えられ、作られたのか。 演劇公演を「つくる」ということを【企画制作】と【創作】の2つの側面から見ていくトークイベント。
日 時 2018年7月2日(月)、3日(火)
各日 19:30 開場/19:45スタート/21:15 終了予定
場 所 Cyg art gallery(盛岡市内丸16-16 大手先ビル2階)
定 員 各日40名
参加費 1000円(1ドリンク付き)/予約優先(店頭、電話、メールフォームにてご予約ください)
7月2日(月)【企画制作side】
企画、チームマネジメント、広報などについて
〈出演〉
プロデューサー……清水真介
制作営業……八木絵里
作演出……村田青葉
裏方3人……広報 高橋美帆/デザイン 伊瀬谷美貴/経理 藤岡麻衣
ファシリテーター(進行役)……坂田雄平
7月3日(火) 【創作side】
それぞれの立場から、創作(クリエイション)全般について。
〈出演〉
作演出……村田青葉
ことば……工藤玲音
振付……山手清加
役者……山村佑理
ファシリテーター(進行役)……坂田雄平
Special
喫茶carta にてスペシャルメニューCygから徒歩40秒の喫茶cartaでは、公演をイメージしたスペシャルメニューをお楽しみいただけます。
日時 | 2018年3月15日(木)-26月(月) 11:00-20:00/水曜日・最終火曜日 定休 ※3/23(金)は16:00までの短縮営業となります。 ※公演と営業時間・定休日が異なりますのでご注意ください。 |
場所 | 喫茶carta 岩手県盛岡市内丸16-16(Cygより 徒歩40秒) http://kissa-carta.com |
- お客様へのお願い
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- 体調に変化を感じられている方はご来場をお控えいただくようお願いいたします。
- ご来場の際は、マスクの着用・手指の消毒または手洗いのご協力をお願いいたします。
- お客様同士の間隔が1m以上となるよう、距離を保ってご鑑賞いただくようお願いいたします。
- ギャラリー内における感染予防対策
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手指消毒液の設置、全スタッフのマスク着用 、店内の定期的な換気・消毒、入場制限(会場内の人数が一定数を超える場合)