ちばふみ枝
いくつもの小さな広場
2021.5.15〜5.30
概要
石巻出身在住の彫刻家・ちばふみ枝の個展を開催します。
ちばふみ枝は、幼い頃の「家」の記憶に関心を寄せています。特に、家のなかで仕切りや境界となるような扉や壁、階段、カーテンなどに興味をひかれ、幼い頃はそこから先を別の場所や世界と見立てて遊んでいたと言います。
本展では、作家の記憶と現在も進んでいく時間が重なりあい彫刻作品として立ち現れます。ぜひ、会場でご鑑賞ください。
展覧会に寄せて・ちばふみ枝
記憶の中の家は2つ。
小2で引っ越すまでの家と、そこから500m先の引っ越した家。
最初の家があった場所は現在は更地。引っ越した家は津波で被災してからまだ完全にはなおしていない。
最初の家は、幼いころの場面場面の記憶が多い。
被災した家は、場所にまつわるエピソードのような記憶が多い。
それらをまとめて過去の情景と呼んだとき、いま目の前にあって見るともなしにみている光景と、それらは頭の中で重なり、隣り合い、結びつく。
そのときみていることが現在だとしたら、私は、望む前に受け取ってきたものたちを受け入れなおしていると言えるだろうか。
ちばふみ枝
いくつもの小さな広場
日時
2021年5月15日(土)ー5月30日(日)
11:00–19:00/火曜水曜定休
会場
Cyg art gallery
作家プロフィール
ちばふみ枝 CHIBA Fumie
[略歴]
1981年 | 宮城県石巻市生まれ |
2004年 | 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業 |
2006年 | 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了 |
東日本大震災を契機に2011年9月にUターン。作品制作の傍ら、なかなか進まなかった被災した家の手入れを2019年より再開。石巻市在住の作家たちが集まる多目的スペース「石巻のキワマリ荘」内に自身が運営するアートスペース「mado-beya」を2020年1月にオープンし、拠点として活動している。 |
[個展]
2006年 | 「レインボーフラワー」ギャラリーエス/東京 |
2007年 | 「とどまるぬいぐるみはおしゃべりをせず」switch point/東京 |
2009年 | 「四姉妹」Gallery Q/東京 |
2012年 | 「くすんだベール」日和アートセンター/宮城 |
2013年 | 「くすんだベール(巡回展)」黄金町1-1スタジオ/神奈川 |
2017年 | 「serendipity」GALVANIZE Gallery/宮城 |
2020年 | 「遠い庭」GALVANIZE Gallery/宮城 |
[主なグループ展]
2006年 | 「ニュー・アート・コンペティション of Miyagi」せんだいメディアテーク/宮城 |
2010年 | 「The 2nd COREDO Women’s Art STYLE」コレド日本橋/東京 |
2012年 | 二人展「バックトゥザフューチャー」ギャラリーチフリグリ/宮城 |
2013年 | 「Shared Lines」Canterbury Museum/クライストチャーチ市 |
2019年 | 「Reborn-Art Festival 2019」石巻市市街地エリア/宮城 |
2020年 | 「MOLE GALLERY – MOLE COLLECTION 2020 -」Cyg art gallery/岩手 |
ちばふみ枝WEBSITE
展示イメージ
- お客様へのお願い
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- 体調に変化を感じられている方はご来場をお控えいただくようお願いいたします。
- ご来場の際は、マスクの着用・手指の消毒または手洗いのご協力をお願いいたします。
- お客様同士の間隔が1m以上となるよう、距離を保ってご鑑賞いただくようお願いいたします。
- ギャラリー内における感染予防対策
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手指消毒液の設置、全スタッフのマスク着用 、店内の定期的な換気・消毒、入場制限(会場内の人数が一定数を超える場合)