ソファやマットレスの表面に並ぶポッチが面白いと思った。その形を写し取ってみると、紙の上に現れたそれもやはり面白い形だった。面白いと思ったその要素を描いていった。ポッチはポッチでも色んな形があると知った。ポッチの構造を知った。パターンを知った。中心に置いても端に置いてもやはりポッチはポッチで面白かった。近視的に視ても遠巻きに視ても、その面白さに狂いはなかった。
調子に乗って形が逸脱してしまったと焦って顧みても、やはりその形はポッチとそれに伴う線や形を追いかけたものだということが解る。あくまでそういったモノの形を追った結果が、自分なりの新しい景色として建ち上がっていく。